療 育 キ ャ ン プ
兵肢協は2つのキャンプを長年応援しています。

兵庫県肢体不自由児者協会は、この2つのキャンプを支援をさせていただいております。今後もこのキャンプが続き、子どもたちへの支援の大きな力になっていくことを切に願っています。


令和6年度のキャンプについて以下にお知らせします。

 

 第51回 兵庫県連合心理療育キャンプ
 
兵庫県肢体不自由特別支援学校校長会主催の第51回兵庫県連合心理療育キャンプ(以下連合キャンプ)が7月29日から8月1日までの3日間、日帰りで、西宮市立西宮支援学校で開催されました。総合指導に兵庫大学の橋本正巳先生、副総合指導に関西国際大学の梶正義先生をお迎えして、スーパーバイザー6名、トレーナー24名とスタッフ29名で開催されました。先生方、お疲れさまでした。
終始、温かい雰囲気で参加者はもちろんですが、保護者や兄弟の方も笑顔で訓練に参加されているのが印象的でした。参加者は24名で、参加を希望したが人数の関係で参加できなかった人もいたようです。
コロナ以降、宿泊での連合キャンプはできていないとのこと。
今回も日帰りでの実施でしたが、時間がたつにつれて、お互いを理解しあえるようになり、身体の方も楽になって、「来てよかった」と思えたのではないかと思います。
繰り返し参加されているトレーニーの人も多いのは、この連合キャンプに期待するものが大きいものがあると感じました。
連合キャンプの様子を掲載しました。
     
         
このキャンプの目的は、身体の動きを主体的に改善・克服するために、必要な知識、技能、態度及び習慣を養い、心身の調和的発達の基礎を培うことです。その柱に加えて、教師や保護者の研修の場としたり、互いの交流の場にすることです。連合キャンプに参加した児童生徒の皆さんは、自分の身体について、たくさんの気づきがあったと思います。また、関わる先生方も保護者の皆さんも身体のことについて、学ぶいい機会になったことと思います。
特に会場を提供して下さった西宮支援学校の校長先生をはじめ、マネージャーの先生、有難うございました。お疲れさまでした。
 
 
第35回 兵庫リハビリテーション心理研究会療育キャンプ

第35回になる兵庫リハビリテイション心理研究会の療育キャンプに行ってきました。
8月10日から12日にかけて、兵庫教育大学 発達心理臨床センターで兵庫教育大学の石倉健二教授、関西国際大学の梶正義教授の指導のもと、日帰りでしたが3日間開催されました。
臨床動作法を用いてのキャンプです。自分の身体と向き合い、自分の動きに気づくことで動作の改善につながることを実践的に取り組むのが療育キャンプです。
ここでも、保護者の学習会が並行して行われており、お子さんの身体のことを自らの身体について理解することでよりよく理解できるように取り組んでいました。
この、動作法ですが、脳性マヒの子どもへの指導から生まれたものですが、知的障害や自閉症の子どもたちにも有効であるということから、各地で研究がなされており、特に言語理解力の乏しい子どもには、身体を動かすことで、情緒を安定させ、気持ちのコントロールを図ることができるという効果があるとのことでした。
 
   
     
今回の療育キャンプでも自閉症の子どもが参加しており、時には、気持ちのコントロールが難しい時があるのですが、集中して体に向き合っている姿も多くみられました。
参加者は11組でしたが、貴重な学びの場となり、参加した子どもたち、保護者の皆さんにとっては貴重な学びの機会となったと思いました。


来年度以降の課題になるのかもしれませんが、コロナ以前まで行っていた宿泊しての訓練が実施できるかということです。宿泊になると自分の生活を見つめることになり、対象の子どもの自覚がさらに高まるということから、効果が期待されます。
来年度以降の療育キャンプの動向を見守っていきましょう。指導された先生方、トレーナーとして参加された先生方、お疲れさまでした。