本年度の募集は終了しました。
 
昨年に比べて応募数が少し減りましたが、どの作品も日常生活の中での喜びや感動などがあふれる温かい作品ばかりでした。本当にありがとうございました。
11月20日(水)に
選考委員会が開かれました。
審査の観点としては、まず笑顔、生活の中で見せてくれる何げない姿、写真の中の人たちの関係性などを考慮して選定しました。
    令和6年度        令和5年度の結果は こちらからどうぞ・・・   令和5年度の表彰式の 様子は、こちらから・・・
 兵庫県 肢体不自由児者デジタル写真展  

 
 デジタルカメラ  スマートフォン  タブレット
     
 趣 旨: 兵庫県内の肢体不自由児者、肢体不自由特別支援学校及び特別支援学級(肢体不自由学級)に在籍する肢体不自由児及びその関係者からのデジタル写真作品(デジタルカメラ、スマホ、タブレット等で撮影)を募集し、肢体不自由児者にこれまでの美術展以外に文化活動へ参加する機会を提供するとともに、肢体不自由児者に対する理解啓発を促進することを目的に実施します。
応募資格 兵庫県内在住の肢体不自由児者及び関係者(保護者含む)
※通常の学級に在籍する肢体不自由児(身障手帳保持者)、及び関係者(保護者含む)も応募可能。
応募作品:  2部門(本人部門=肢体不自由児者自身が撮影した作品
    (関係者部門=肢体不自由児者に関わる立場の方が撮影した作品)
応募期間:  令和6年6月1日(土)~10月31日(木)<必着

                募集要項               応募用紙
                                                 クリックしてダウンロード

          作品は今年と同じく、メールでの添付ファイルあるいはCD,USBでお送りください。もし、写真の送り方が分からない場合は、遠慮なく
          事務局までお問い合わせください
  
問合せは本協会事務局・デジタル写真展係まで  (電話)078-241-9907
                        

        E-mail hyoshikyo2020@gmail.com

   〒651-0062 神戸市中央区坂口通2-1-1 兵庫県福祉センター内 
                     一般財団法人 兵庫県肢体不自由児者協会







以下に審査結果等を掲載します。

審査員  読売新聞大阪本社神戸総局  八木良樹  
三田市立ひまわり特別支援学校長  山口貴久   
 兵庫県肢体不自由児者協会 副理事長  岩崎康宏  
兵庫県肢体不自由児者協会 常務理事  長谷照彦   
 兵庫県肢体不自由児者協会 事務局長  中川靖敏  


   
 審査結果    

 審査総評:
今年度は、本人部門が19作品、関係者部門が9作品の計28作品の応募でした。
旅行に行った時の一コマや四季折々の風景。普段の生活の中での喜怒哀楽。友達や先生とのふれ合いなど応募作品に日々の感動があふれていました。
本人部門で連続入賞された進元良亮さんは、電動車椅子を足の指で自由自在に操作されシャッターも足で押すと聞いて驚きを隠せませんでした。それぞれの障がいに合わせた工夫や努力があることもここで知りました。
これからも写真でどんどん新たな世界を発見してほしいと想います。(八木良樹)


※賞の盾とメダルは昨年度のものです。

読売新聞神戸総局長賞  理事長賞  入賞メダル
 
   
                本人部門 ⇒



表彰状         



            関係者部門 ⇒



  本人部門       

 読売新聞神戸総局長賞   理事長賞
 「先生 一緒に写真撮ろう」       「3・2・1 はいチーズ!」 
  伊丹市立伊丹特別支援学校    杉山夏絆 さん    川西市立川西養護学校   後藤羽希 さん  
 作品コメント:
いつもおいしい給食を作ってくれる水野先生。「今日の給食なあに?」
今日も給食もりもり食べるぞ。一緒に食べに行こう!
 
   作品コメント: 
今年で高等部卒業です。学校で出会った大好きな人たちと大好きな写真を撮りました。私は自撮りモードでカメラを確認しながらリモートシャッターを押しました。みんなそれぞれキメ顔をしていておもしろいです。デジタル写真展の殿堂入りを目指します!
     
 選考委員 八木良樹様のコメント:
給食の先生とのツーショット。二人の笑顔が素敵な1枚です。給食が大好きで、作ってくれる先生も大好き。二人の普段からの関係がよく分かります。
   選考委員 八木良樹様のコメント: 
笑顔の花が見事に咲きました。羽希さんを中心に自撮りモードでリモートシャッターを押す。みんなの表情を確認しながらの1枚は見事に成功しました。デジタル写真の殿堂入りも決まりましたね(笑)。
 入賞    入賞
 「シャチジャンプ」
   「きれいな空」
兵肢協青年グループ 進元良亮 さん       豊岡市立竹野小学校  橋本潤喜 さん
  作品コメント:
須磨シーワールドのオルカスタディアムで、海の王者シャチのショーをみました。凄い水しぶきにびっくりしました。
   作品コメント:
ぼくは、晴れの日がすきです。青空を見るとうれしい気もちになります。だから、晴れの日のしゃしんをとりました。
    

選考委員 八木良樹様のコメント:
太陽が雲の中に隠れた瞬間をねらったのでしょうか。それまで日に覆われていたグランドが影になり、向こうに見える山もシルエットになる。青空、雲の動きもこの写真から読み取れます。自然の流れを体で感じた写真ですね。 
 選考委員 八木良樹様のコメント:
水の中から飛び出す巨大なシャチを狙い澄ましてシャッターを切る。進元さんの集中力に驚きました。それも足の指でシャッターを扱っている事を考えると日々の努力が分かります。一瞬を切り取る技術に感服です。
   
 入賞    
 「はいっ チーズ」   
 三田市立ひまわり特別支援学校 鈴木陽菜 さん  
 作品コメント
私が写真を撮るようになってすぐに、高等部の先輩や先生を映した1枚です。みんな歌って踊りながら映るので手や顔がブレブレですが、それの時の楽しさが写真1枚に映っていて見ていて楽しい1枚になりました。
 
   
 選考委員 八木良樹様のコメント:
いつも写真を撮っているのでしょうか?回りのみんなも油断ができませんね。急に「はいっチーズ!」って言われてあわててポーズを取る先輩や先生のあわてた様子がよく分かります。この一瞬が貴重です。


     


 

   関係者部門     

 読売新聞神戸総局長賞    理事長賞
 「春みつけ~たんぽぽみーつけた!~」     「楽しみながら・・・」 
 川西市立川西養護学校 宮部雅子 さん     豊岡市立竹野小学校 橋本恵美 さん 
作品コメント
 「生活体験」の時間に、みんなで校外に出て、春みつけに行きました。一番に見つけたのがタンポポです。そっと、指でつまんで・・・「たんぽぽさん、こんにちは!」タンポポを見つめる優しいまなざしが、とっても素敵でした。
   作品コメント: 
同じ障がいを持つ方が自転車に乗ってらっしゃるところを見かけ、長距離移動手段として自転車に乗せてみようと。ちょっと特殊な自転車ですが、弟と同じように自分の力でできることが嬉しくてよく、自転車で散歩するようになりました。海や浜が大好きでよく散歩コースです。
     

選考委員 八木良樹様のコメント:
昨年に続き理事長賞、連覇ですね。まず、構図がすばらしい写真です。水平線を中心に自転車を走らす子どもたち。右に突き出す半島や地面に映る木の陰。何よりもすばらしいのは、子どもたちをいとおしむ母親のまなざしを写真に感じるところです。来年も期待しています。
選考委員 八木良樹様のコメント:
遠足での一コマでしょうか。たんぽぽを見つけ、指先で茎をくるくる回してあいさつしている。満足感に満ちた子どもの表情がすばらしい作品です。緑の牧草や青空。そしてタンポポ色の帽子も構図として申し分がないと想います。
 
 入賞    入賞
「コウモリできたよ!」   「昼寝」
神戸市立室内小学校   金 以和 さん   川西市立川西養護学校   後藤千春 さん
作品コメント
ある日、なかよし学級のみんなで体育をする時間に、車いすから「俺もやってみたい!」と声を掛けられ、周りの友達たちの補助のもと、成功したコウモリです。孝之助さんは、最近「一人でもできるよ。」と自分から声をかけてくれることも多く、一人で体を保持することができました。できたときは、誰よりも孝之助さんがうれしそうでした。 
  作品コメント:
リハビリ帰りの車の中です。出発早々に寝てしまいました。(いつもリハビリ頑張ってえらいです。)今日もお疲れさま!
     
 選考委員 八木良樹様のコメント:
普段は車いすの少年が「俺もやってみたい」と友達や先生の補助を受けコウモリを成功させました。満足げな表情に「やったー」と声が聞こえそうな写真です。写真が人生の一コマ一コマを刻んでいることを改めて感じました。
   選考委員 八木良樹様のコメント:
よほど疲れたのでしょうか。リハビリの帰りの車中だそうです。ハンカチをかみしめ、グッタリと眠る表情がすばらしいと思います。どんな夢を見ているのかなと想像をかきたてる作品だと思います。
 入賞  
「ずっと つながる」  
川西市立川西養護学校  井村明子 さん  
 作品コメント:
毎年、同窓会総会が本校で開かれます。この春卒業したばかりの先輩からずっと年上の先輩までが、本校へ帰ってきてくれます。高等部生徒と卒業生がスポーツなどで交流します。先輩の姿は生徒にとって自分の将来の身近なモデルであり、頼もしい存在です。この写真は、ひと時を過ごした後、みんなの憧れの先輩が挨拶をしているところです。 
 
   
 選考委員 八木良樹様のコメント:
みんなの憧れる先輩が同窓会であいさつをしている一コマ。マイクを持ち卒業してからの生活を話しているのでしょうか。彼の力強さが表現できている写真だと思います。川西養護学校の先輩、後輩のつながりもよく分かります。
   
     
     本人部門及び関係者部門の入賞者、理事長賞、読売新聞神戸総局長賞の皆様、おめでとうございます。
                          

    来年度も「兵庫県肢体不自由児者デジタル写真展」を実施します。

    今回応募された皆様、あるいは来年度こそ応募しようと思っておられる皆様・・・!
今から来年度の写真展に向けて、たくさん写真を撮って素敵な写真を撮りためておいて下さいね。<本ページのトップに記載した審査の観点を意識して・・・>
審査の観点:
笑顔、生活の中で見せてくれる何げない姿、写真の中の人たちの関係性などを考慮して選定しました。


来年度は、さらにより素晴らしい作品が応募されることを願っています。

                (待ってま~~す


末尾になりますが、審査員を務めていただきました山口貴久様岩崎康宏様長谷照彦様中川靖敏様、励みになるコメントをいただきました読売新聞神戸総局の八木良樹様、お忙しい中本当に有難うございました。