本年度の募集は終了しました。
なんと昨年の2倍!という数のご応募をいただき、有難うございました。

11月15日(水)に
選考委員会が開かれ、下記のような結果となりました。

果たして審査のポイントになるのは、どんなところなのでしょうか?
 <影の声>ひょっとして、作品のコメントなども大いに関係するのかも???




                    令和5年度          令和4年度は こちらから・・・
  兵庫県 肢体不自由児者デジタル写真展
     デジタルカメラ  スマートフォン  タブレット
     
 趣 旨: 兵庫県内の肢体不自由児者、肢体不自由特別支援学校及び特別支援学級(肢体不自由学級)に在籍する肢体不自由児及びその関係者からのデジタル写真作品(デジタルカメラ、スマホ、タブレット等で撮影)を募集し、肢体不自由児者にこれまでの美術展以外に文化活動へ参加する機会を提供するとともに、肢体不自由児者に対する理解啓発を促進することを目的に実施します。
応募資格 兵庫県内在住の肢体不自由児者及び関係者(保護者含む)
※通常の学級に在籍する肢体不自由児(身障手帳保持者)、及び関係者(保護者含む)も応募可能。
応募作品:  2部門(本人部門)(関係者部門)
応募期間:  令和5年6月1日(木)~9月11日(月)<10月末日まで延長

                募集要項               応募用紙
                                              クリックしてダウンロード

作品は今年と同じく、メールでの添付ファイルあるいはCD,USBでお送りください。もし、写真の送り方が分からない場合は、遠慮なく
事務局までお問い合わせください
  
 







審査員  読売新聞大阪本社神戸総局  八木良樹  
 兵庫県肢体不自由児者協会 副理事長  岩崎康宏  
 兵庫県肢体不自由児者協会 理事  中川靖敏  
 兵庫県肢体不自由児者協会 常務理事  長谷照彦  


     以下に審査結果等を掲載します。


                                                                    
 審査結果  表彰式の様子は こちらから・・・   

  デジタル写真展も2年目となり、応募者数も昨年度と比べると「本人部門」「関係者部門」とも2倍以上になり、しかもレベルが上がっていました。
選考時間は昨年度と比べかなり長時間になりました。
そこで令和5年度は、「理事長賞」「読売新聞神戸総局長賞」も含め、「本人部門」「関係者部門」とも入賞者を6名とさせていただきました。
 

                                            

読売新聞神戸総局長賞  理事長賞  入賞メダル
 
   
                本人部門 ⇒



表彰状         



            関係者部門 ⇒



  本人部門       

 読売新聞神戸総局長賞   理事長賞
 「秋空とわたし」       「スイッチでKawaii !」 
 川西市立川西養護学校   後藤羽希 さん     川西市立川西養護学校    福西泉希 さん 
 作品コメント:
天気のいい日に校舎の外に出てみました。空は青く、ちょうどいい気温でした。私と空が写るように自撮り棒を握って写真を何枚か取りました。その中から選んだ1番のお気に入りです。
 
   作品コメント: 
タブレットのインカメラで確認しながら、親指でスイッチを押して撮りました。学校の中を歩いて撮る場所を決めました。かわいい私を見てください。 
 
     
 選考委員 八木良樹様のコメント:
昨年に続いての受賞です。羽希さんは自撮りの天才かもしれません。青く高い秋空と白い雲のコントラスト。それに負けないくらいの笑顔。羽希さんの明るさが写真から伝わってくる作品です。これからも自撮りをがんばってください。
 
   選考委員 八木良樹様のコメント: 
場所の選び方がこの写真を際立たせています。長く伸びた廊下。壁に貼られた多くの写真。長いトンネルから写真の1枚が飛び出して最高の笑顔で「私かわいい!」と大きな声が聞こえてきそうです。みんなを笑顔にする1枚です。
 
 入賞    入賞
 「僕の学校の愉快な看護師さん」
   「私もブランコのりたいなぁぁ~」
 伊丹市立伊丹特別支援学校   下村帝翔 さん       伊丹市立伊丹特別支援学校    杉山夏絆 さん
  作品コメント:
学校を回っていると、元気で明るい僕の学校の看護師さん。「撮って撮って~」とお願いされ、いつもありがとうの気持ちを込めてハイチーズ。「早く撮らんと足痛いでぇ(^○^)」にニヤリとしながら撮影しました。
   作品コメント:
校内を散歩中ブランコを見て、乗りたいな~と思っていると先生が先に乗ってしまった…とても楽しそうに乗っている先生を見て、思わずシャッターを押してしまいました。「か~わって~!!」
      
 選考委員 八木良樹様のコメント:
いつもお世話になっている看護師さん。片方の足をあげさせてバランスを取らせたり…何ポーズくらいしてもらったのでしょう?「早く撮らんと足痛いでー」の悲鳴が聞こえてきそうな写真です。壁に映った影も悲鳴をあげています。

   選考委員 八木良樹様のコメント:
ブランコを乗っ取った先生の顔が自慢げで何とも言えない瞬間を切り取っていると思います。主人公を中央に据え構図のバランスも申し分ない写真だと思います。今度はブランコに乗って自撮りもおもしろいかも知れません。
 入賞    入賞
 「ぼくのおうちへようこそ」     「マーラ」
 豊岡市立竹野小学校  橋本潤喜 さん    青年グループ会員  進元良亮 さん
 作品コメント
僕はよく段ボールハウスに入って遊んでいます。今回は、大好きな段ボールハウスと一緒に写真をとりました。タイマー機能を使ったり、カメラの角度を考えたりすることが難しかったけど、頑張って撮影しました!
   作品コメント 
姫路セントラルパークのチャイルズファームで『あっ!うさぎ』と思って撮りましたがマーラでした。僕も間違えましたが、よく間違えられるそうです。カピバラやモルモットの仲間だそうです!!
     
 選考委員 八木良樹様のコメント:
段ボールハウスに入って笑顔。コメントを読むと「カメラの角度を考えたり、タイマーを使ったり、難しかったけど…」とありました。何度も何度も挑戦してできたのがこの1枚だと思います。自分の思った写真にする姿勢がすばらしい。
   選考委員 八木良樹様のコメント:
動物好きな人柄が良く出た作品です。「シャッターチャンスを狙って、足の指で撮りました」と他の出品作にありましたが、動物の目線で撮影され生態が良く分かると思います。足の長いマーラのとぼけた表情もいいですね。


     





 

   関係者部門     

 読売新聞神戸総局長賞   理事長賞 
「自分の足で、よーいどん!」    「お別れの朝」 
神戸市立室内小学校      金 以和 さん    豊岡市立竹野小学校保護者 橋本恵美 さん 
作品コメント
3年生になり運動会練習のリレーのスターターをすることになりました。今まで、先生と一緒に走っていましたが、周りの友達の応援のもと、一人でスタートをきろうとしている場面です。だんだん体が動かなくなる中、前向きな気持ちを忘れないのが孝之助さん(半田孝之助さん)のとってもいいところです。  
  作品コメント: 
昨年、入学し1年間初めて同性の担任の先生で兄のように慕っており、肢体不自由児クラスは1人だったため、ずっと一緒で濃い時間をすごし大好きだった先生。数年は担任でいてもらえると思ってましたが、まさかの異動。3学期の最後の朝、何もしらない息子とすでに異動を知らされていた先生。後に対象的な後ろ姿に感じた写真です。 
     
選考委員 八木良樹様のコメント:
写真を見たとき運動会の一コマかな?程度にしか思わなかったのですが、コメントを読んで涙が出そうになりました。進行性の病気に立ち向かう孝之助さんの勇気がこの写真に表現されていると感じました。このような病気に立ち向かう子どもたちの姿を展覧会で見た人たちに理解が広がることを期待しています。
 
  選考委員 八木良樹様のコメント:
後ろ姿に哀愁を感じる作品だなと思ってコメントを読むと、3学期の最後の日、先生との別れが重なっていたんですね。後ろから撮影しているお母さんの気持ちが伝わってきます。今回は、本人部門と親子でダブル受賞。息子さん(橋本潤喜さん)の成長も同時に見させてもらえました。
 
 入賞    入賞
「ちょっと見せて」   「ARE」
川西市立川西養護学校     庄口真紀 さん   ケアステーションひなたぼっこ    平岡雅美さん
作品コメント
幼なじみの二人。左の子は最近買ったMP3プレイヤーで音楽を聴く時間がお気に入り。右の子はプレイヤーを貸して欲しくて仕方ありません。この写真は、手を伸ばしてちゃっかり触ろうとする子(右)と、それにそっとストップをかける子(左)の、一見仲睦まじそうな女子高生の攻防戦です。こう見えて二人とも気が強いのです。
  作品コメント:
甲子園球場での試合観戦は、一塁側車椅子席で応援しています。今年はいつもと何か違う!阪神タイガース、優勝と日本一だ!!
     
 選考委員 八木良樹様のコメント:
幼なじみの2人。左の子が持っているMP3プレーヤーを「ちょっと見せてよ」
「いやや」「ちょっとだけでいいから」「いやや」って声が聞こえそうなせめぎ合い。ちょっとした生活の一コマですが、思春期の女の子の日常を見せてもらいました。

   選考委員 八木良樹様のコメント:
今年の流行語大賞にもノミネート(審査時点で)された「ARE」。満員の甲子園球場で虎のかぶり物で精いっぱい応援する男性。38年ぶりの日本一にふさわしい作品だと思います。球場の雰囲気を取り入れた構図もすばらしいと思います。<青年グループ 進元良亮さん>
 入賞    入賞
「お昼ごはん、なに食べたの?」     「笑顔がいちばん」
     川西市立川西養護学校  保護者 後藤千春 さん        淡路市立志筑小学校   井上 賀代さん
 作品コメント:
    キリンさんが好きです!でも、ゾウさんの方がもーっと好きです!
   作品コメント:
さっきまで難しそうな顔をしていたのに、みんなが「みきちゃん」と声をかけると、魔法にかかったように笑顔に変わったね。友達の明るい声が、自然と表情を緩ませる。ステキ以外の何ものでもない。
     
 選考委員 八木良樹様のコメント:
何ともユーモラスな写真で、思わず笑ってしまいました。タイトルもしゃれています。ワイドレンズで撮影されたのであの大きなキリンが小さく映り、笑った大きな口に今にも入りそうです。「お昼ごはん、なに食べた?」「きりんさん」。
   選考委員 八木良樹様のコメント:
何ともほほえましい写真です。小学校のクラスメートの「みきちゃん」の呼びかけにはにかんだような笑顔を見せる。みきちゃんが人気者なのが良く分かる写真です。普段の生活で障がいのある人とふれ合い、理解を深める事は大切なことだと思います。
     
   本人部門及び関係者部門の入賞者、理事長賞、読売新聞神戸総局長賞の皆様、おめでとうございます。
                       

           来年度も「兵庫県肢体不自由児者デジタル写真展」を実施します。
          今回応募された皆様、あるいは来年度は応募しようと思っておられる皆様・・・!
今からたくさん写真を撮り、素敵な写真を撮りためておいて下さいね。来年度は、さらにもっともっと素晴らしい作品が応募されることを願っています。(待ってま~~す


末尾になりますが、審査員を務めれました中川靖敏様岩崎康宏様長谷照彦様、励みになるコメントをいただきました読売新聞神戸総局の八木良樹様、お忙しい中本当に有難うございました。